くらし情報『感性に響くものを少しずつ加えて思い描いた空間を自ら造る未完のミニマムハウス』

2020年5月18日 00:00

感性に響くものを少しずつ加えて思い描いた空間を自ら造る未完のミニマムハウス

景観に魅かれた高台の小さな土地

「都心にある職場まで自転車で25分くらいです」。利便性に富み、歴史と文化に培われた住宅街で暮らすMさん。「一度はあきらめた」というこの土地は、約7mの石積みの擁壁の上にある。
「小さい土地の場合、四方を住宅で囲まれていることが多く、高台で目の前が抜けている物件はなかなかないのです。ほかにも20件近く見て回りましたが、やはりこの景観や開放感が忘れられず、基礎工事費用が高くなるリスクを考えてもあきらめきれませんでした」

Mさんがこの土地を購入し、小さな一軒家を建てたのは10年前。愛車とバイクを近くに置き、好きなものに囲まれてペットと共に暮らしたいと考えたのがきっかけだった。
「最初は中古マンションをリノベーションすることを考えていたのですが、ペット不可や駐車場が不十分なところが多くて。一人暮らし用の小さな戸建てなら予算的にも大差ないし、思い描いていた暮らしができるのではないかと思い至ったのです」

「自分の好きなように造り上げていくことが前提だった」と話すMさん。
シンプルな倉庫みたいな家で検索し、志田茂建築設計事務所が提案するセミオーダーハウス『LWH(ライト・ウエイト・ハウス)

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