プレーンなデザインの美しさ閉じているのに光が抜ける主張をしない、普遍の住まい
2階リビングと接する壁には、障子の窓も設けている。
2部屋並んで設計されている子ども部屋は、造作の机の間をあえてオープンに。いずれ仕切って使うことも可能。
主張のない意匠が心地いい
「住み心地がいいのは、やはり建築家さんと感覚が合うからでしょうね。気づかないけれど縦の線、横の線が何気なく同じラインに揃えられていて、すっきりと収まっているところなどに居心地の良さを感じます」。
例えばリビングと吹き抜けのホールの間の仕切りは、階段の90cmの高さの手すりから連続。さらに、それに連なるように障子の桟やスリット窓の高さも設定されている。細かなところのこだわりが、無駄のない空間を生んでいる。
「夫婦ともすっきりとした空間が好きなんです。北欧デザインが好きなのも、主張のない普遍的なデザインに惹かれるから。この家にも普遍的な魅力を感じます」。
隣家との距離が近い南側は、あえてスリット状の開口に。右側の開口部は、1階の主寝室とつながっている。閉めると障子に。壁はすべて床から少し浮かせることで劣化を防ぎつつ、デザイン性を高めている。
フィンランドの蚤の市で購入したアラビアのプレートなどを飾る。
リビングで寛ぐことも多いご一家。