シックで落ち着きのある住空間建築と自然の力で生きる力が高まる
「建築家の浅利さんには、自然の物をできる限りそのまま使いたいんですとお伝えしました。自然物なので歪んだりあばれたりということがありますが、そうした中で、自然の力というのも感じることができますし」
2階の造り付けの家具はすべてチークの無垢材で製作された。落ち着いた色合いとデザインで室内にシックな雰囲気が漂う。
リビング側からダイニングとキッチンを見る。
ダイニングからリビングを斜めに見る。奥にテラスが見える。
無垢材にこだわる
造り付けの家具の材として2階ではチークが、そのほかの階ではオーク材などが使用された。床はすべてオーク材だ。「こまやかすぎるものとは違って削れば何とでもなるような面もあるし、無垢材ゆえの、材そのものの美しさであるとかパワーが感じられるようにしたかった」。その結果、浅利さんはいつもの自分のデザインより多少ごつい感じのものになったというが、そこはやはり熟練の技で、ごつさよりも落ち着いたシックな空気感の漂うデザインに仕上げられている。
Oさんの自然物への強いこだわりから外壁にはタイルを使用した。
「要はマテリアルをずっと愛でていく感じですね。経年変化を楽しむことができて汚れてもOK。