中庭はもうひとつの部屋日々の小さな変化を愉しむ自然の恵みで豊かな生活
と話す新井さん。
中庭に面するリビング・ダイニングには大きな開口を設け、建具も引き込み式にし、床レベルもデッキスペースとほぼフラットにした。カーテンやブラインドは使用せず、フルオープンにしているため、ふらっと中庭に出ることができ、気軽に楽しめる外空間となった。
デッキスペースが4畳、周辺含めて12畳ほどという中庭。
「これを部屋のように使うと、30坪ほどの家がそれ以上の広がりを感じられますよね。花が咲き、実がなれば鳥がくるし、風が吹けば草木の音がし、木洩れ日も揺れる……。自然のいろいろな変化が感じられる贅沢な部屋です。自然に癒されて、全く疲れないため、何時間でも本を読んでいられますね」
中庭に面する建具は全て木材を使用。
右側の壁は耐震壁で、建具がすっぽり収まるサイズにした。
リビング・ダイニングからフラットに続く中庭。気軽に出られるため、仕事の合間のコーヒーブレイクも外で過ごすことが多いという。
直径140cmの大きめな円卓は家具屋にオーダーしたもの。椅子はYチェアをはじめハンス・J・ウェグナーの作品をデザイン違いで揃えた。
通風を考えて設えた南側の窓。視線をカットしながら風を通す、スダレを入れた扉窓を採用。