効率を求めたシンプルな住まい ブルーが織りなす心地よさ家族の思い出が詰まった家
ドアがあるのは2階のトイレくらいです。いまは子どもが小さいので、私が居る時間が最も長いキッチンから子どもがどこにいても見えるようにとお願いしました。また、年を重ねたら1階で生活を完結させたいと思っているので、2階スペースは最小限に。ライフステージに応じて変化できるよう壁を極力減らしてもらいました」。
その合理的で実用的な考え方は、収納にも表れている。
「外国ではファミリークローゼットが一般的で、家族の物を一か所に集めていてとても便利でした。今回もそれを採用し、家事動線を考えて配置。とてもラクなうえ、時短で家事がこなせます」。
引っ越しが多く、ご両親の遺品整理の苦労もあったとのことで、「物を減らしたい」と強く思っていたとも。
「仕舞い込むと使わず、溜め込んで、物が増える一方なので、思い切って扉はつけずにあえて“見える収納”にしました。奥行のある棚は作らず、取り出しやすいよう工夫しています」。
アイランドキッチンに立つと、リビングダイニングや庭をはじめ、2階までもが見渡せる。「ドバイでの生活で、水回りの床は絶対にタイルにしようと決めていました。さっと拭けて衛生的ですから」。
サンルームの引き戸を開けるとひとつながりになるキッチン。