2017年9月5日 20:30
天才クリストファー・ノーラン「僕はスマホを持たない」納得の理由とは?
これはあくまでもサバイバルの話ですが、ジリジリと寄ってくる敵の存在感や時間との競争という部分もこの作品をサスペンスフルなものにしていると思います。
ノーラン監督といえば、CGに頼らず実写での映像へ強いこだわりを持っている監督ですが、今回も想像を超えるような圧倒的な迫力を誇る映像は最大の見どころ。
陸・海・空と撮影をするなかで、過酷だったことはありましたか?
監督
すべてをリアルに撮ろうとしていたので、海も船も飛行機も全部が本物でしたが、悪天候に見舞われたり、風が激しかったり、海で高い波が立ったりしたので、本当に大変でした。でも、これは史実をベースにしているので、当時の人たちが経験したことに比べたら、僕らは戦争ごっこをしているだけなので、彼らの現状と比較するのはとんでもないという謙遜する気持ちにはなりました。そこは今まで僕が撮った作品とは違う部分だったと思います。
今後、映画化してみたい題材はありますか?
監督
ここで言ってしまうとほかの人がやってしまう可能性があるのでタイトルは言えないですが、多くのコミックや本など、いろんなものを僕は消化しています。作品選びをするときに一番の推進力になるのは、自分がそのストーリーに心から動かされ、どれだけ共感できるかということ。