2017年11月9日 20:00
【実は女ったらし!?】あの「考える人」作者ロダンの隠された愛の生活とは?
実際、ロダンは仕事のことしか考えていない人で、アトリエの外では内気で口数が少なく、何もしていないんだ。
ロダンは傲慢で自分勝手なところがあるものの、一方ではすごく情熱的で仕事に対しても一切妥協しないという男性。そんな姿に女性たちが次々と魅了されてしまうのは女性目線からすると思わず納得してしまうところ。
では、監督から見たロダンはどのように感じましたか?
監督
1900年当時、ロダンはフェミニストたちからとても支持されていたんだ。というのも、ほかの彫刻家たちが男性の彫刻作品を作るなか、ロダンは女性像を作るようになっていて、「女性の官能性を引き出せたのはロダンだけ」といわれたほど。
つまり、デッサンや彫刻で女性の体をデリケートに表現していたことを高く評価されていたんだ。彼は絶えず女性に囲まれた女好きの男性でかなり性欲が強く、女性と関係を持たずにはいられなかったところもあったけれど、女性は男性の召使いではなく、自立した存在であることをロダンは理解し、女性を崇拝していたんだよ。
1989年に『カミーユ・クローデル』という作品がヒットしたことで間違ったロダン像が生まれてしまったと僕は思っているんだけど、彼こそが女性の官能性の擁護者だったと感じているよ。