2018年7月18日 17:30
衝撃映像に興奮! 映画『クレイジー・フォー・マウンテン』が限界に挑む
というのも、この映画は、自分の作品というよりもオーストラリア室内管弦楽団から委託を受けて作ったコラボレーション作品。つまり、コンサートをするときに一緒に流す映像を作るということで始まった企画だったので、興行収入や成功というものに関してはまったく考えずに作っていたのよ。
でも、「せっかくだから映画館でも上映できる作品にしよう」と発展したのが、今回の映画なんだけど、映像と音楽でどこまでできるかというチャレンジでもあったわ。だから、それが結果的に多くの観客に届いたのはうれしいことよね。
―ということは、山好きだけでなく、それ以外の方からも反響があったということですか?
監督
そうなのよ。なぜなら、そもそもオーストラリアは山が少ないし、山好きだけではこれだけの成功にはならなかったと思うわ。だから、山好き以外の方もたくさん観に来てくれて、気に入ってくれたというのは大きかったわね。たとえば、スリルを求めている若者からクラシック音楽が好きな方、それから哲学的な側面を持つナレーションに惹かれたという方まで幅広い人たちがいろいろな形で楽しんでくれたのよ。
あとは山というのはあくまでも比喩であって、生きるうえでの困難をどういうふうに乗り越えていくかということを考えさせられる部分もあるので、そこもみなさんに響いたのかなと感じているわ。