くらし情報『KERA「異端児の括りだった」あの頃を振り返る』

2018年10月18日 19:20

KERA「異端児の括りだった」あの頃を振り返る

劇団を25年続けられた理由はなんだと思われますか?

KERA:やめ損ねた(笑)。10周年の頃はもう解散も遠くないと感じていました。だけど劇団じゃないと作れないものがやっぱりあって、いざ創作に入っちゃうと楽しくて、その魅力に抗えなかったんでしょう。あと、僕らの場合、早くからへんに騒がれすぎなかったのがよかったんだと思います。スキルが伴わないうちに持ち上げられるとそこで終わってしまうから。…まあ、演劇とは違うところで嫌な騒がれ方はしましたけどね。その頃はたいてい、松尾スズキさんの大人計画とペアで、演劇界の異端児みたいなサブカルの括りで扱われた。おかげで演劇に興味のある方々からは敬遠され、新聞の劇評も出ないし、こうした取材だって一切来てくれませんでしたから。


―――それがいまや、岸田國士戯曲賞の選考委員をされるなど、気づけば演劇界の中心に身を置いていることをどう思われますか。

KERA:居心地は良くないですよ(笑)。隅っこにいた方がずっと楽ではあるけれど、やらせてもらえること、やれと背中を押してもらえてることには、素直にありがたいと思っています。やりたくてもやれない状態の人だっていっぱいいますからね。

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