2018年11月16日 19:30
自閉症、ダウン症、LGBT…困難と向き合う親子の真実『いろとりどりの親子』
普段、私たちは自分と違う人と出会うと、挨拶だけで過ぎてしまうこともありますが、対話をすることも必要なことなのです。それもあって、私が撮影で気をつけていたのは、彼らと何でも言い合える関係を作ることでした。
―確かに、私たちは自分と違う人と対話する時間が足りていないのかもしれませんね。だからこそ、本作では彼らがどのような心境でいるのかを知ることができるのは、とても興味深かったです。ちなみに、日本とアメリカでは、作品への反響は異なりますか?
監督
今回日本に来て、いろいろな方とお会いするうちに、アメリカの観客とは反応が違うと感じていたところです。
―本作に登場する出演者たちは、それぞれに障害を抱えながらもありのままの自分を受け入れ、何よりも自分を愛している姿が印象的でしたが、日本では他人と違うことに対して、ネガティブに感じる人が多い傾向にあります。それに比べると、やはりアメリカのほうが多様性に対して寛容だということでしょうか?
監督
確かに、アメリカのほうがより「ありのままの自分でいる」という概念は根強くあるかもしれませんね。日本とはそういう差があるとは思います。
今回、アメリカでの反応は、たとえば「障害がある人が大学の教授をしているの?」