2018年11月23日 19:20
池松壮亮「20代はこんなはずじゃなかった」いま伝えたい思いとは?
この作品は、普遍的なものと、“痛み”についての映画だとも思っているので、役を演じるうえで過去や未来にあるかもしれない痛みを想像できていないと成立しないと思いました。ただ、僕がそれを想像できるということは、それだけいまの世の中はよくないところまで来てしまっているということなのかもしれませんね。
想像以上に30歳を意識している
―この役にはご自身が20代で取り組んできたことや模索し続けてきたことが集約されていると思われたそうですが、20代になってからどのようなことを感じているのでしょうか?
池松さん
「こんなはずじゃなかった」というか、挑むほどに自分の無力さを感じていましたし、いまでも感じています。
―では、30歳に向けていまどのような心境ですか?
池松さん
いま28歳なので、あと1年半くらいはありますが、想像以上に30歳というのを意識していますね。それは自分の気持ちの問題だけではなくて、時代の転換期が来ていると感じているからだと思います。
期待も不安もありますが、これから世の中はどんどん良からぬ方向に向かってしまう可能性もあると思うので、考えるべきはそのなかで自分が何をできるかということ。