2019年3月2日 18:30
女ひとり放浪旅…先住民族との暮らしや修行僧生活、涙々の壮絶体験。#73
へ老師や皆と訪ね、彼らの鹿ダンスを見学しました。寮のドアを開けたら雪が胸の位置まで積もっていて、平泳ぎの手で雪かきしながら朝一番のトイレに行く経験もしました。毎週グルテンフリーのタルトを焼いてくれるレジデントがいたり、安居(あんご)と呼ばれる1か月間の集中修行の後で「髪への執着から自由になりたい!」というレジデントのために急遽ヘアサロンをオープンしたりも(その様子をビデオで記録したら、以来ヨーコ・オノと呼ばれるようになりました、笑)。
そんなふうに一緒に笑ったり泣いたり怒ったり支えあったりしながら、ウパヤ禅センターでの4か月間が過ぎて行きました。
禅センターを出た今は、まだ少し夢の中にいるようです。しばらくバークレーで翻訳作業に携わりながら生活していますが、今は「こうなりたい」とか「こうしたい」という気持ちがますます薄れていて。価値観や自分の状況がより鮮明に把握できるようになってきたにも関わらず、なんだか少し他人事のような感じなんです、自分の人生が。今ここから自分がどこに向かっているのか全くわからなくて、ちょっと怖いけれど、意外にそれをあまり怖いとも思っていないことがまた怖いというか(笑)。