2019年6月28日 19:50
24歳の青年が7歳の姪の親代わりに。葛藤の末に目覚めた本能とは
彼女は少しふっくらした女の子なので、若干食いしん坊というキャラクターが強調されたかもしれません(笑)。子どもは食べるときは、余計なことは考えませんから、食べるシーンは重要でした。
——食べるアマンダは、生命力を体現していて、希望そのものに見えました。
アース監督 イゾールもダヴィッド役のヴァンサン・ラコストも、ある意味、輝く明るさと軽さ、気品を持っていました。悲劇的なことが起こりますから、観ている人たちが受け入れられるように、物語を沈んだものにしないためにも、あの二人のキャスティングは重要でしたね。
——ダヴィッドと恋人レナの進展が、後半、ちょっと速いようにも感じたのですが、モナムールの国フランスでは、あれは普通なんでしょうか?
アース監督 あはは。普通ではないですよ(笑)。私もちょっとあれは速すぎるんじゃないかな? と思います。でも、恋愛にルールはありませんし、20回会っても親密になれない場合もありますし、出会ってすぐに関係が深まる場合もあります。不幸な事件があったことで、二人の関係は光が見えるほうに変わっていったのでしょうね。
——アマンダもダヴィッドも、観ているうちに古い友達のように感じられました。