2019年7月31日 19:30
夫を亡くした女性は…インド階級差別社会の「悲惨な現実」
監督・脚本を務めたロヘナ・ゲラ監督!
ゲラ監督にとっては長編デビュー作にもかかわらず、カンヌ国際映画祭などで高い評価を受けている本作。今回は、劇中で描かれているインドの階級問題や女性が置かれている厳しい現状について語っていただきました。
―インドでは主人とメイドの恋愛は絶対に起こり得ないことであり、タブーとされているそうですが、恋愛にはそれを変えるほどの力があると思ってこういった作品を作られたのでしょうか?
監督その通りよ。もともと私にとってインドにおける階級の問題というのは、子どもの頃からずっと気になっていたことでもあったけれど、そのなかでラブストーリーを描けば変化を起こすことができるんじゃないかと思っていたの。
なぜかというと、人は恋をすると、自分の視点だけでなく、自然と相手の世界から見た視点というものを持つようになるものだから。今回は、それが変化につながると考えていたところはあったわね。
―とはいえ、インドでは賛否両論の反響もあったのではないでしょうか?
監督内容が問題なのではなく、あくまでもインディーズの作品であることが原因ではあるけれど、実はインドではまだ公開が決まっていなくて、いま話をまとめているところなのよ。