2016年3月24日 20:00
40年に1本の当たり役? 草刈正雄が大河ドラマ『真田丸』を語る
大河ドラマ『真田丸』の真田昌幸役で、その怪演ぶりが話題の草刈正雄さん。ダンディで物腰柔らかなイメージがあるけれど、素顔の草刈さんは一体、どんな人なのだろう。『真田丸』のことから、プライベートなことまでたっぷりお聞きしました。
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――昌幸がじつに楽しそうなので、草刈さんはコメディがお好きなのかなと感じているのですが。
草刈:普段言う僕の冗談は、全然面白くないそうです。カミさんにいっつも「(冷静な口調で)面白くない」って言われています。でも、芝居になると、いろいろ想像が膨らむんです。若い頃から、二枚目だとかハンサムだとかっていうレッテルが貼られていて、それが嫌でね。ずっと崩そう崩そうとしてました。昔、『華麗なる刑事』っていうドラマがあったんです。僕はロス帰りの刑事で、田中邦衛さんが鹿児島出身の刑事というバディものだったんですが、邦衛さんの芝居に憧れていた僕も、だんだんそっち寄りの泥臭い刑事になっていっちゃって、全然華麗じゃなくなっちゃったんだ。プロデューサーは泣いてただろうなぁ。
僕に限らず、役者なら誰もが、つねに周囲を裏切る演技をしたいって思っているだろうけれど、当時の僕は型に嵌められるのが嫌で、結構ツッパってましたね。