2021年2月4日 12:00
赤楚衛二 上京後、もがき続けた中で訪れた転機とは?
あと、周りのスタッフさんやキャストの皆さんが安達として接してくれたおかげで、僕自身も安達でいさせてもらえたというのもあると思います。
――憑依型というか…役に入り込んでしまうタイプですか?
赤楚:どちらかといえば役に引きずられがちではあります。僕自身、準備不足で立つと全然お芝居がうまくいかないんで、作品に入ると、24時間ずっと役のことを考えているせいもあるのかもしれません。
――すごく自分とかけ離れた役もありますよね。その場合はどうアプローチされるんでしょう。
赤楚:基本、どんな役も自分と共通した部分はあると思っています。たとえば直情型のヤンキーならば、自分の中にある負の感情にフォーカスして、そこを膨らませていく。安達ならば、自分の中の“陰”な部分と人見知りを最大限に膨らませたらああなった感じです。
あと、この役はどうやって食べるんだろうとか、どうやって歩くんだろうとかばっかり考えていたりします。
――安達との共通点はどこですか。
赤楚:きっと安達は30歳まで自分の居心地のいいように生きてきた人だと思うんです。あまり新しい刺激を受けないようにしてたところは、似ていたかもしれない。