2021年9月2日 19:00
「日本の折り紙から着想を得た」ギリシャの新鋭女性監督が語る制作秘話
デザインを決めるうえで、どのようなところにこだわりましたか?
監督劇中のドレスを作るうえで重要だったのは、ほかの店にはないような独創的なものをいかに安価な素材で作れるかということ。というのも、ニコスのお客さんはあまりお金がない人たちばかりなので、高い布地を使うことができないからです。
そのためにベルギーのコスチュームデザイナーといろんな有名ブランドのドレスを参考にしながら、形がよくて、ボリュームのあるものにしようと一生懸命考えました。とても苦労した部分なので、みなさんにも楽しんでいただけたらうれしいです。ちなみに、最後に出てくるドレスは日本の折り紙から着想を得て作ったものなので、ぜひ日本の方には注目していただきたいと思っています。
自分自身に力を与える女性の姿も描いている
―とても素敵なドレスなので、見逃さないでいただきたいですね。また、新たな一歩を踏み出すニコスと同様に、自分のやりたいことを見つけて輝いていくオルガも女性にとっては共感できる人物だと感じました。
監督オルガは、ギリシャに住んでいるロシアからの移民の女性なので、ギリシャ社会においては“のけ者的な存在”と言えるかもしれません。