2021年12月23日 19:30
「日本は自分の家みたい」セリーヌ・ディオンを熱演したフランス人女優が語る日本愛
現場では、2つのことを意識している
―また、劇中では素晴らしい歌も見どころのひとつです。ご自身が好きな曲はありますか?
ヴァレリーさんそれは、「愛をふたたび」ですね。この曲は、ジャン=ジャック・ゴールドマンが彼女のために書いた曲ですが、彼はセリーヌのことをよく理解していましたし、彼女もその思いに応えるように歌っており、彼らが一緒に仕事をしている姿はとても美しいと思いました。歌詞も素晴らしいですし、私にとっても大切な一曲です。
―ヴァレリーさんは、長年にわたって幅広いジャンルで活躍されていますが、ご自身が大切している信念や言葉があれば、教えてください。
ヴァレリーさんまずひとつめは、「避けられないものは、抱擁しなければならない」というシェイクスピアの言葉です。どちらかというと私は、運命論者みたいなところがあるので、うまくいかないことがあっても、あまり根に持たずに「そういうものなんだな」と考えるようにしています。
そしてもうひとつは、リラックスすること。
やはり仕事というのは、楽しくなければいけないと思うので、相手にストレスを与えてはいけません。というのも、私がデビューしたばかりのころ、いつもカメラの後ろでしかめっ面して私をにらんでいる監督がいて、つらい経験をしましたから。