2022年1月27日 21:00
育児中の私はどうせ…32歳人妻が同窓会で感じた「キラキラ女友達との差」
昨日の夜に塗ったばかりのはずなのに、すでにハゲかけのネイルが惨めっぽい。指先を隠すようにして、急いで言い訳。
「おばさんっぽくなってびっくりしたでしょ」
「ええっ、そんなことないない、相変わらずまゆりはきれいだなあって」
そう返してくれた希子だけど。内心は思っているんだろうなあ。落ちぶれたって。情けなくなってくる。
SNSで見ている。希子は今も変わらず、第一線で働き続け、休日はお金をふんだんに使って優雅に過ごしていることを。
まゆりの暮らしは地味だ。在宅ワークのまゆりの稼ぎは少ないし、夫の良介の稼ぎもたいしたことない。子どもの将来に備えて貯金に励む今、せいぜい月イチの外食がお楽しみ。美容院は4か月に1回。
「希子はずっと美人でうらやましいよ」
「すぐお腹出ちゃうから、必死でジム通いだよ」
「私なんてジムに通うお金も気力もなくて、8kg太ったよ」
自虐で乗り切るしかない。
家が遠いので、早めに帰路についた。郊外の自宅へ戻る電車で、窓ガラスに映った自分をあらためて見る。イケてないヘアスタイルにパツパツの二の腕。
なさけないな。美容活動したいけど、忙しいしな。
「ただいま」