2022年4月3日 19:50
尾上右近「過去の自分は…」盟友・中村壱太郎に明かした本音
へたに過去の映像など見てしまうと、進歩していない自分が目の前に立ちはだかって舞台に立つのが嫌になる。今日はいい舞台ができるぞという自己催眠がかけられなくなるのです。
壱太郎さんこれは役者の宿命。今はビデオがあるから、僕らも頼るし必要だとは思います。でも、あまりにも見すぎると、自分は果たして何なのか。わけがわからなくなる。そこの難しさは僕らにはあります。
右近さん客観性を持つのが難しいです。
自分で三ツ星つけては取り消しての繰り返しです(笑)。
アートとは「極上の…」
――絵画作品だけでなく、歌舞伎などの舞台芸術もすべてアートといえると思うのですが、お二人にとってアートとは?
右近さんアートとは、「人間の証明」。芸は人なり、という言葉から置き換えてみました。
壱太郎さん人生においてのいろどり。人間のいろいろないろどりを総称すると、アートになるのではないかなと。時代時代において、いろいろな人や作品と関わり見ることによって人間力が増していく。これは生きた証です。
右近さん僕、先ほどプレーヤー目線で言ってしまいました。
すみません、はき違えました(笑)。アートとは、「極上のひまつぶし」