2022年4月8日 20:10
『カムカム』『和田家』で好演! 段田安則「役の振り幅は大きいほうがありがたい」
それは段田さんの佇まいや所作に、作品の時代性や役の人生が見えるからだと思うのですが、どのように役を作られるんでしょうか。
お父さんならお父さん、じいちゃんならじいちゃんはこんな感じかなと思ってやっていたのですが、それがたまたま同じ時期に放送されたというだけなんです。ただ、私としては“いつも同じ”ではすぐ飽きるので、なるべく役の振り幅は大きいほうがありがたいですね。
――『和田家~』の役はとても色気のある人物でしたが、あの色気は一体どこから…?
普段の私は本当につまらない人間で、自分としても魅力があるとは思えないんですが…。仕事で演じるときくらいはちょっと頑張ってみようと、ちっちゃ~く自分の中にあるものを膨らませて表現しているんだろうと思います。ただ、ここで色気を出すぞとか、確信を持ってやっていることはないんです。真面目な人の中にも悪い心があるし、悪党の中にもいい心が少しはあったりします。そういうところを少し増幅させてやっているという感覚です。
――役を演じられるとき、ご自身の中で役の方向性というか的のようなものを決めて、そこに当てていくような感覚なんでしょうか。
どちらかといえば、その逆ですね。