2022年4月23日 17:00
金メダリスト・堀米雄斗「どん底にいる気分でした」 東京五輪決勝時の心境を告白
残りの5本を攻めるためにも、絶対に決めなければいけなかった2本なのにできなかったですね」
ストリート種目は、45秒の制限時間内に自由にトリックを見せる「ラン」2本と、障害物を選んで難易度の高い技に挑戦する「ベストトリック」5本の計7本で構成される。10点満点で1本ごとに点数がつけられ、上位4本の合計点で順位を争う競技だ。
「会場のボランティアスタッフのなかには、地元の知り合いやお世話になっている人もいたけど、(2本終えた時点で)みんな焦っているというか、どうしたんだろうという顔をしていたのを覚えています。いつもなら周囲の状況は目に入らないのですが、気になってしまいましたね。すごく練習していたのにここ一番で決められなくて、どん底にいる気分でした」
だがそこからの快進撃が凄まじい。続く「ベストトリック」の3本目では全選手の最高点をマークし、4本目ではさらにそれを塗り替え、5本目も高得点でフィニッシュ。9点以上は“スーパートリック”といわれる世界で、蓋を開ければ「ベストトリック」5本のうち4本で9点台をたたき出した。「結果から見ると、普通の人に比べてメンタルは強いのかもしれません。
昔から友達とよくカードゲームをやったりしていて、駆け引きを含めた勝負ごとが好き。