2022年4月23日 17:00
金メダリスト・堀米雄斗「どん底にいる気分でした」 東京五輪決勝時の心境を告白
――アメリカへは過去何度か大会に参加するため訪れていましたが、移住に恐れや不安はなかった?
「僕は物事をポジティブに考えるタイプなので、期待のほうが断然大きくて、不安とかは考えなかったですね。アメリカへ行けること自体が楽しかったし、そこでスケボーをするのが夢でしたから」
先ほどの、諦めなければ何とかなるというモットーに、“僕はポジティブ”という言葉がぴったりハマる。控えめでシャイ、そんな印象を多くの人が抱いていたが…。
「初対面では人見知りしますが、仲良くなったら自分を出せるほう。だから、慣れるまでに時間はかかるけど、アメリカの人たちはフレンドリーで話しやすいので、すぐに打ち解けられています」
そこにはアメリカのスケボーならではの文化も関わっていそうだ。「ひとり暮らしは少なくて、ほとんどのスケーターがルームシェア。特に仲良くなくても一緒に住んで、そこからチームを組んだり、スケボーの映像の撮影をしたり。だからみんなコミュニケーション力が高くて、仲間意識が強いのかも」
自身も過去にはルームシェアをし、自宅を購入したいまも別のスケーターと共同生活中だ。
――ライバルになり得る仲間と練習することで、技を盗まれたり、弱点を探られたりするリスクは?
「スケボーはオリジナリティが重視されるんです。