2022年4月28日 19:00
小林聡美「仕事が向いていないと思った時に…」 20代でしておいて良かったこと
、「これを私がやるのか……」みたいな不安はありました。
―恋のお相手は、松重豊さんが演じられていましたが、脚本を読まれた段階で配役はご存じでしたか?
小林さんはい。でも、松重さんが相手というのは、あえて思い描かないように読みました。そのほうが、純粋に物語の展開を楽しめる気がしたので。自分のなかでも恋愛のシーンは、“ひとまず横に置いておく物件”みたいな感じでした(笑)。
―実際、キスシーンでは松重さんと事前にやりとりされたこともあったのでしょうか。
小林さん特に相談はしなかったですが、こういう時期なので、うがい薬を用意する係の人が待機していて、撮影直前に消毒するというリアルな現場でした(笑)。
恋の場合は、一歩踏み出すのを考えてしまう
―とても素敵なシーンでしたが、裏では意外と事務的に進んでいたのですね……。
小林さん松重さんの役どころが歯医者さんということもあって、口のなかをチェックされるシーンがあるんですが、そちらのほうが恥ずかしかったですね。―しかも、その流れでキスというのには驚きました。
小林さんそうですよね。でも、撮影では恥ずかしいとか言っていられないというか、そういう仕事ですからね。