2022年4月28日 19:00
小林聡美「仕事が向いていないと思った時に…」 20代でしておいて良かったこと
小林さんいくつになっても恋愛はするし、年齢を重ねても若い人たちと同じような“心のひだ”もあるのに、もしかしたら上手に描ける人が少ないのかなという気はしています。でも、いまの40代後半以降の人たちは昔に比べたらすごく自由だし、人生や恋愛の選択肢もたくさんある。そういう意味では、こういう作品も軽い気持ちで観られる世の中にはなっているのかなと。
この作品も最初の脚本は芙美が自分の年齢を気にしているようなセリフがありましたが、現代のテイストに合わない雰囲気で、そういった部分は削られていきました。この10年の間に、世の中も女性の立ち位置も変わってきて、今後は日本映画でもこういった作品は増えるんじゃないかなと感じていますし、そうなってほしいです。
―この作品に続いて、増えていくといいですね。そのほかに、平岩紙さんと江口のりこさんとのシーンでは女性ならではのトークが非常におもしろかったです。
小林さんアドリブっぽく話していたり、素で驚いていたりするようなところもありますが、すべて脚本通りです。
事前に3人で打ち合わせすることもありませんでしたが、全員がのびのびと自分らしく演じられたのが、あのシーンの大らかさと楽しさにつながっているのかなと思います。