2022年4月28日 19:00
小林聡美「仕事が向いていないと思った時に…」 20代でしておいて良かったこと
今回は信頼できて紳士的な松重さんだからこそ、口のなかまで見せられたというのはあったと思います。
―わかる気がします。物語のなかで、芙美はさまざまな転機と向き合うことになりますが、彼女の生き方はどのように感じましたか?
小林さんいままでいたところから一歩を踏み出した彼女の勇気を讃えたいですね。特に、素敵な人が現れて、「どうしよう」となっているときに、行動に出たところは立派ですよね。この年になると、少し傍観してみようかなと思いがちですから。
―小林さんもそのあたりの決断力は芙美と似ているところがありますか?
小林さん私の場合、恋じゃなければ考えずに行けます(笑)。
―これまで恋愛ものはあまり出られていないですが、このタイミングでラブストーリーに挑戦してみて、いかがでしたか?
小林さん恋愛の部分にフォーカスすると変に意識してしまいそうだったので、あくまでも物語の流れの一部として捉えて、そこにはこだわらないことにしました。
昔より、いまは人生も恋愛も選択肢がたくさんある
―海外の作品では60代や70代の女性でも恋愛している姿が描かれていますが、日本ではあまりないので、そういう意味でもこの作品の描かれ方は新鮮なところではないかなと。