くらし情報『「愛情がたくさんあることがいい親とは限らない」里親制度が抱える難しさ【仏映画】』

2022年7月28日 19:00

「愛情がたくさんあることがいい親とは限らない」里親制度が抱える難しさ【仏映画】

僕にとって映画というのは、人間の感情を描く役割を果たしているのだと思います。

里親は距離感を保つのが難しいと感じた

「愛情がたくさんあることがいい親とは限らない」里親制度が抱える難しさ【仏映画】


―里親制度を目の当たりにしたことで、親子の在り方についても考えたと思いますが、育児をするうえで大切なものは何だと思いますか?

監督僕にも5歳半の娘がいるのでよくわかりますが、子どもが生まれたことによって自分の人生は大きく変わりました。そんななかで、愛が不足することなく、溢れるほどの愛があるほうが親子関係においては大切なことだと確信しています。

ただ、愛情がたくさんあるからいい親であるとか、正しい判断ができるとは限りませんよね。愛が溢れすぎて過保護になる場合も、子どもが息苦しいと感じてしまう場合もありますから。そういった弊害もありますが、それが愛であると言えるのかもしれません。

―里親だった監督のお母さまがソーシャルワーカーから受けた唯一のアドバイスは、「この子を愛しなさい、でも愛し過ぎないように」だったとか。

監督確かに、里親の場合は、愛してあげなきゃいけないけど、愛しすぎてはいけないという距離感を保つのは非常に難しいことだと思います。
そのときに考えたのは、里親のように感情を職業的にコントロールするのは可能なのだろうか、ということでした。

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