2022年9月8日 19:00
夫の浮気で妻の行動がエスカレート…歪んだ夫婦関係が子どもに与える影響【映画】
よくも悪くも、それこそが家族の絆と言えるのかもしれません。実は、僕には母親が違う子どもが3人いるんですが、みんな自分にどこか似ているところがあるので、そんなふうに受け継がれているのだろうなと感じることがあります。
―本作は、子どもたちの目線で観るか、夫婦の目線で観るかによってもかなり感想がわかれると思うのですが、イタリアの観客たちの反応はいかがでしたか?
監督この映画が公開されたとき、ちょうど最初のロックダウンが明けて初めて映画館が再開したときだったこともあり、観客にとってはいろんな意味でセラピーのような時間になっているように感じました。特に上映が終わった後、みんなが個人的な体験や家族の在り方などについてせきを切ったように話し始め、「永遠に議論が終わらないんじゃないか」と思うくらいすごかったです。
夫婦を続けるためには、形を変えていくことも大事
―確かに話し合いたくなるシーンは多いですが、議論したくなるセリフのひとつは、「夫婦を長く続けるために不可欠なのは、あまり話さず、つねに言葉を飲み込むこと」という夫の言葉。監督自身は、“夫婦を長く続けるために欠かせないもの”について、どうお考えですか?
監督個人的には、カップルがつねに変わり続けていくことが大事だと思っています。