2022年9月28日 20:00
シングルマザーが家庭支援局で立てこもり…背景に潜む深刻な社会問題【映画】
―そこは日本の若者にも通じるところがあるかもしれません。ちなみに、監督は日本に対してはどのような印象をお持ちでしょうか。
監督2018年頃に初めて日本を訪れ、滞在期間の関係で東京にしかいられなかったのですが、日本は大好きで嫌いになる理由がありません。ファッションやアート、食、伝統といったことはもちろん好きですが、なかでも金継ぎという概念が面白いと思いました。傷ついてもそれを治してまた歩いていく本作のバニーをはじめ、私が描く人物には金継ぎみたいなところがあるキャラクターが多いように感じています。
ただ、私はこれまであまり日本の映画には触れてこなかったので、それはぜひこれからのミッションにしたいですね。特に、最近は女性監督が活躍していると聞いているので、そういった作品から観てみたいと考えています。
自分を自分にしてくれるものを大切にする
―劇中のバニーやトーニャのように、生きづらさを感じて悩んでいる女性は日本にもいますが、そういうなかで監督自身が心がけていることがあれば、お聞かせください。
監督私が個人的にしているのは、できる限り女性を応援すること。それは映画業界だけでなく、自分がいるコミュニティのなかでも女性がリードしているいろんな団体があるので、さまざまな活動に参加するようにしています。