2022年12月13日 19:00
なだぎ武「濃度が濃すぎて脂汗が止まらなかった」 インド映画『RRR』の魅力を熱弁
余分なものを排除し、人間の根底にあるものだけで向かっていこうという潔さと覚悟が詰まっている作品。
R子:モノローグや自分の言葉で多くを語らせないのに、表情や視点でこんなにもいろいろなことがわかるんだ、と感心もします。
なだぎ:僕は今作を観て、目的を全うすることも大事なのはもちろん、達成までのプロセスがいかに大事かということをあらためて感じました。成長することがたくさんあるんやと。
R子:それを思うと、無駄の一切ない、全て必要な3時間ですよね。
なだぎ:揚げ物、肉、海鮮!と冒頭からてんこ盛りだけど、その全てが必要。しかも、長尺なのに誰が観てもわかるストーリーで、感情移入できる場所があって、誰も置き去りにしない。本当にすごい作品ですよ。
R子:アカデミー賞にノミネートされないですかね?
なだぎ:入らないとおかしい!
バフィー:主要部門で攻められると思います。アメリカでも話題ですし、作品のクオリティが高いので。
なだぎ:1970年の大阪万博みたいな作品ですからね。“人類の進歩と調和”みたいなメッセージがある映画が作品賞をとってくれたら、映画界は安泰やなと思います。
バフィー:インドの映画界もさらに盛り上がると思いますしね。