一級建築士が教える! 現代の生活スタイルに「いらない間取り、不便な間取り」
今や不要、不便その1:風呂の脱衣所に洗面台
よく考えてみると、脱衣所と洗面台ってなんでセットなんでしょうか。風呂から出て肌のお手入れや髪を乾かすのに便利だから?それも一理ありますが何も同じ空間じゃなくてもいいですよね。この組み合わせの最大のデメリットは、入浴以外の使用時の不便さにあります。
例えば来客時。お客さんがいらしたら、まずは手を洗ってもらいます。そしてトイレに簡易的な手洗いがなければその都度洗面台を使ってもらいますよね。つまりその度に、浴室や洗濯機(置いてあれば)などが人目にさらされるわけです。ということは、来客時はそこの掃除までしなくてはいけません。
だたでさえお招きするリビングやキッチンの掃除で手一杯なのにそこまでするのかと、楽しい時間を前に疲労困憊になったり、腹立たしく思ってしまう人も少なくないはずです。
また、朝の支度時。シャワーを浴びる人もいれば、浴びない人もいます。浴びない人にとってはわざわざ風呂場にいかなければなりません。風呂に入らないのになぜ風呂場に行かなければいけないのでしょう!そして脱衣場は限られた空間ですから、家族人数が多い家庭にとっては順番待ちの大渋滞にもなります。