一級建築士が教える! 現代の生活スタイルに「いらない間取り、不便な間取り」
歯磨きのうがいをしたいのに、ヘアブローで洗面台が占領されてる。仕方なくキッチンでうがい、洗顔なんて日本のよくある光景です。
…というわけで令和の今、これらの問題の解決策として、洗面台は風呂の脱衣所に設置するのではなく、玄関とリビングの動線上にある廊下などに設ける人が増えていると言われています。廊下という共有部分に設置すれば、来客があっても風呂場はプライベート空間を保てますし、洗面台の幅もより広くとれるので、複数人が横並びで歯磨きやヘアブローなどができ、渋滞解消に役立ちます。狭い居住空間における共有部分の有効活用という考え方もできます。
デメリットとしては、廊下の床が水分で傷みやすい、廊下が混雑するといった点でしょうか。とはいえ、個人的にそれらよりもメリットのほうが上回ると考えますね。
今や不要、不便その2:対面キッチン
対面キッチンとは、カウンターキッチン、アイランドキッチンと呼ばれるものの向こう側にダイニングテーブルを配するスタイルのこと。
多くの人にとってものすごく見慣れたレイアウトだと思います。ですが、今はこちらを取り入れる人は減ってきているよう。代わって台頭しているのが、「横並びダイニング」