一級建築士が教える! 現代の生活スタイルに「いらない間取り、不便な間取り」
と呼ばれるものです。
これは文字通り、コンロやシンクなどのいわゆるキッチンの横に、一直線になるようダイニングテーブルを設置するレイアウトです。メリットは、配膳が超ラクになる、これに尽きます。食事時はスライド移動しながら料理をテーブルに運ぶだけなので、家事動線がかなり短くなりますよね。
注意点としては、キッチンとの距離が近いので小さなお子さんが刃物や火など危険なものに触れやすい、横並びできる空間が必要、リビングまでの距離ができる、来客にキッチンの中まで見られるといった点があります。お子さんが小さい時期は避けるのが無難かもしれませんが、毎日の配膳がスムーズになると思うと個人的には他のデメリットは目を瞑れますね。
今や不要、不便その3:キッチンの床下収納
キッチン床下の有効活用!なんて考えは減少中です。それよりも、出し入れしづらい、湿気が気になるなどの問題点のほうが目につきますから。
とはいえ、保存がきく食料や日用品、食器類などをストックしておくキッチン専用の収納スペースは必要不可欠。そこで主流となっているのが、パントリーと呼ばれる独立した空間です。
ウォークインや棚、キッチンの引き出しの一角をそれにするなど、さまざまなタイプがあり、ある程度空間を確保できるのならウォークイン、省スペースでいいなら棚、引き出しなど家のサイズやご自分の状況に応じてみなさん作っているよう。