小泉孝太郎、森崎ウィンを見て「幼い頃の弟・進次郎を思い出しました」
当時の村ではほとんど知られていないメガネでしたが、活字文化の普及で必ずや必需品になると言うのです。
成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していましたが、視力の弱い子どもがメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開きます。
しかし、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折します。
そんなふたりを信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめ。彼女に励まされた兄弟と職人たちは、最後の賭けに打って出ます。
「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指す福井の言葉。おしょりんになれば、回り道しないで好きなところへまっすぐ行ける。
本作のタイトルには、いくつになっても、どんな時も、夢に向かって自由に突き進もうという想いが込められています。
ーー出演オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
小泉さん脚本を読んで、物語の素晴らしさと増永五左衛門さんの素晴らしさはすぐにわかりました。福井県に縁もゆかりもない僕が、増永五左衛門さんという偉大な方を演じて良いものだろうかと、最初はひるみました。