THE RAMPAGE・川村壱馬「いい意味で裏切られると思う」 RIKU&吉野北人とトリプル主演
でも僕にも、刹那や相手の女性の灯(あかり)(穂志もえか)のように家族との関係性で悩んでいる人の気持ちに共鳴できる部分もあるし、実はあのシーンには自分の経験則が反映されているんです。
吉野北人:やっぱり、あて書きっぽいところもあったんで、3人それぞれ役と共通する部分はあると思いました。僕と刻が似てると思ったのは、仕事は仕事、プライベートはプライベートと切り分ける部分ですね。刻の私生活はその職業的なイメージとはぜんぜん違って庶民派でギャップがあったし、生活感が出てましたよね。僕も仕事以外は至って普通の人間なので、そういうところは似てるなと思いました。
――お芝居もより自然体に見えました。中川龍太郎監督からは、どのようなアドバイスがありましたか?
吉野:台本に書かれたセリフに入る前の段階を自分たちで考えて演じてみようということで実際にやってたんですね。そのことで、唐突に会話が始まるのではなく、自然な流れの中で台本のセリフに入っていくことができて、区切りがなくなって自然に見えたんじゃないかな。
もちろん、映画に映っているのは、台本通りのセリフの部分なんですけど、そういう撮り方をすることで相手との関係性があたたまった状態の映像になっていて。