「金団」は「きんだん」ではありません!【漢字クイズ】意外と読めない新年の漢字3選
「なます」とは、細かく切った魚や貝、獣などの生肉を酢で調理したもの。かなり古い調理法のひとつで、『日本書紀』にも登場しています。
今の刺身も、古くは「なます」と呼ばれていたそうです。室町時代には「なます」から「刺身」とも呼ばれるようになり、しだいに生肉に限らず、細かく切った野菜などを酢であえたものも「なます」と呼ぶようになりました。
今では、ダイコンやニンジンを細かく切って酢で調理した「紅白膾」が「なます」の貴重な生き残り。古代から続く調理法なので、せめてお正月ぐらいは「なます」をいただきたいですね。
ちなみに、紅白膾は紅白の水引を表したもので、平安と平和を願う料理です。野菜と酢の組み合わせは体にもいいので、ぜひおせちの一品として加えてみてください。
以上、意外な読み方をする漢字3選でした。おせち料理を食べながら、これらの漢字を思い出してくださいね!
参考資料:
『日本国語大辞典』(小学館)
『新選漢和辞典 Web版』(小学館)
『日本大百科全書』(小学館)
『世界大百科事典』(平凡社)
文・田代わこ
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