「すっごく大好き!」の大合唱…A.B.C-Zのステージツアーレポ
女装して女性アイドルになりきり歌う“塚リカ”のキャラが定着し、コミカルな楽曲をソロで披露してきた印象が強いことから、恰好いいナンバーは新鮮。
戸塚祥太さんのソロは、作詞作曲も自身が手掛けた「月に行くね、光の連続」。光が差し込み、スモークが立ち込める幻想的な世界観の中、裸足で歌う姿は、まっすぐ。ゆるやかで独創的なコンテンポラリーダンスと、それとは対照的に言葉をまくし立てるように歌うコントラストが面白い。戸塚さんが月に込めた想いとは一体何なのか、想像を膨らませながら聴きたくなる曲に仕上がっている。
後半に披露した五関晃一さんのソロは、「リマレンス」。ピンスポットライトを浴び、階段をゆっくり降りながら歌う楽曲は、恋の相手にロマンティックな感情を抱く思いを歌うラブソング。美しい映像との世界観とリンクしたしなやかなダンスで会場を魅了していた。
白い布が降りてくると橋本さんのソロ「浮遊」へ。ベッドが置かれたスタイリッシュな空間で、つかみどころのない切ない恋心を歌う。真っ白な衣裳を素肌に着た橋本さんが時折、ジャケットから肩をはだけさせる姿に大人の色気が漂う。彼女目線の映像とパフォーマンスがシンクロする中、ラストは大量の白い羽根が落ちてきて…。