ドラマ化記念、原作者よしながふみが語る『きのう何食べた?』
そういう表現ができるのも、続けてきたことの楽しさかもしれません。
この漫画でやりたいことが全部できてしまうかも
弁護士という職業も描きたかったことのひとつですが、これもやっぱり100%のお仕事モノとしてではなく、お家に帰ってちゃんとプライベートもあるような見せ方にしたいと思っていました。長く連載させていただいているがゆえに、当初の予定よりいろんな人や出来事を描くことができていますし、ほかの作品でやろうと思っていたことを、この漫画で全部できてしまうのでは?とも感じています。
連載が始まった当時は40代前半だったふたりも、今は50代半ばくらいでしょうか。自分もそうですけど、実年齢に精神年齢がまったく追いつかないのをいいことに、心は若く描いちゃうぞ!と開き直っていたりもします。だけど年齢を重ねることで起こるしょんぼりエピソードも、「いやいや、これも漫画に生かせるかもしれない!」と思うと、多少前向きになれるのでいいですね。
ドラマのおふたりが、健診結果のコレステロール値を見て青ざめている姿を想像すると……、それはそれで大萌えです(笑)。そんな場面があるのかないのかわかりませんが、ドラマを見てから思うことや気がつくことがいろいろありそうで楽しみです。