まつ毛は本当に“多くて長くて太い”方が幸せなのでしょうか?|【連載2】ドSクリエーター菅原の「To the loveless.(愛を失くした人たちへ)」
と診断されうる方々ももちろんいらっしゃるでしょう。ですが、わたくしのようなひねくれ者の目には、「まつ毛貧毛症」というフレーズは、まつ毛エクステに続く新たなまつ毛ビジネスを儲けさせるための広告タグラインのようにしか見えません。ソクラテスの時代から地上に存在したという、他人に “病気” のレッテルを貼って金儲けするビジネスモデルの一形態に違いないように思えるのです。
連載第1回の中で「『体臭はNG』という認識は後天的に出来上がるモノサシではないのか?」という問題提起を致しました。わたくしが考えるに、「女性のまつ毛は多く・長く・太い方が良い」もわたくしたちの生得的な価値観ではなく、主にメディアによる刷り込みで後天的に出来上がったモノサシなのではないでしょうか?
「体臭はNG」にはマナーとしての側面もありました。ワキ下制汗剤等をたくさん売るための方便としてだけではなく、周囲を不快にさせないへの気遣いとしての意味も「体臭はNG」モノサシには確かにあるのです。
翻って、「まつ毛は多く・長く・太い方が良い」というモノサシはいつ、どこで、誰が、なにを目的に作り上げたのでしょう?ほぼ盲目的にこのモノサシを信じ、健気にマスカラとつけまつ毛で武装してきた(主に)