「僕らはインターネットを使って先祖返りしてる」。タブーなしの“新しい会話” [Neutalk vol.2]
に話が移っていく。ここで生き生きと話し出したのが木村さん。「インターネットは先祖返りなんだよね」の一言から、話題がどんどん膨らんでいった。
木村:ようは昔々、近所の人に「僕らが作った野菜どうですか?」と言って物々交換してた時代と同じことを僕はしてるんですよ。クラウドファンディングで「僕らが作った服どうですか?」とやってるだけ。それが世界中に向けて声をかけていることと、物々交換でなく金銭で服を交換しているという違いがあるだけで、他は大差ないんです。柳下:これはどっちも“問屋”がいない世界だね。昔々は技術的な制約があって問屋という仕事が成り立たなかったから、原始的な物々交換で世界が成り立っていた。
で、その後物流網が発達して問屋という仕事が生まれたけど、いまは物流網が発達しすぎて空間的な制約が限りなく薄まったから、結果的に問屋の必要性が低くなってきてる。ようはものづくりをしている人が直接ものを届けられるようになったわけだ。木村:そう。原点回帰してる。だから「この人から買いたい」とか「友達だから買いたい」という理由でモノを買いたいって感情があるじゃないですか。そういうところで商売が成り立つんですよね、今は。