「僕らはインターネットを使って先祖返りしてる」。タブーなしの“新しい会話” [Neutalk vol.2]
柳下:ブランディングも個人でできるようになったからね。木村:そうそうそうそう。
木村:話は変わりますが、IT系の仕事をしている方は今日いらしてますか?(会場を見渡す) あんまいないな。僕はインターネットって“器”に例えられると思っているんです。この話は糸井重里さんの「インターネット的」という本に詳しいんですが。あ、この本を読めばオールユアーズが作れます、参考にしてみてください。
木村さんが言う“器”は「ハードウェアやプラットホームとか、サービスの基盤になるもので、料理がソフトウェアやサービスのアイデア」である。その前提を共有した上で木村さんは続けた。
木村:で、器の話ですが、IT系の人ってみんな器という名の“ハード”を作りたがるんですよね。大きくて綺麗な器を。でも、そのなかに盛るおいしい料理、ようは“ソフト”を作ろうとする人があまりいない。みんな器よりおいしい料理が食べたいのに。柳下:ふむ。でも料理人がいくらおいしい料理を作っても、ハードを作る側の都合でなんでもひっくり返ってしまわない?木村:まあそれもあるとは思うんですけど、逆に料理人が「このプラットホーム嫌だ」と言って使わなかったり見限るってこともある。