2011年4月18日 13:10
岩井俊二×蒼井優が10年目のトーク! 出身地・仙台の被災で創作意欲に変化も?
また、今年のサンダンス映画祭、ベルリン国際映画祭で上映された監督の最新作『ヴァンパイア』では、蒼井さんは唯一の日本人キャストとして、バンクーバーで行われた撮影に参加。自称“吸血鬼”の男と自殺願望を持つ女たちを描いた物語で、蒼井さんは自分の居場所を探す日本人留学生を演じている。英語での演技ということでかなり練習を重ねて臨んだそうだが、逆に現地のスタッフに「留学生に見えない」とダメ出しを食らったとか…。日本での公開のスケジュールについてはいまだ未定だが、『リリイ・シュシュのすべて』、『花とアリス』に続く岩井監督作品への出演とあって期待が高まる。
ちなみに岩井監督に蒼井さんの魅力を尋ねると「巡りあわせに近くて『あ、この役は優にやらせたら面白そう』という感じ。不器用だけど、いろんな個性を持っていて一色じゃないので括りにくいんですよね」との答えが返ってきた。
『ヴァンパイア』しかり、その前の『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』しかり、海外での活動が目立つ岩井監督だが、日本を舞台にした日本人キャストによる作品の構想も持っているようで「日本で撮りたいという気持ちは強いです」と意欲満々。特に、東日本大震災で青春時代を過ごした仙台が被災したこともその思いに拍車をかけたよう。