くらし情報『長谷川博己インタビュー 役とともに変化していく自分、素顔は「ない」』

2011年9月22日 20:00

長谷川博己インタビュー 役とともに変化していく自分、素顔は「ない」

人が作った言葉で何かを出す、発散し表現するというのが自然にできた。そこに集中して没頭し、我を忘れるような状態になれたんです。大学で就職するっていう時期に、芝居をやってる知り合いから『役者がひとり逃げちゃったから』と頼まれて演じることになったときもそう。自分にできそうな気がして、それでこの道でやってみようって思ったんです。もちろん、できない部分もたくさんあって(苦笑)、そこで何が必要かを考えて、ちゃんと勉強してみようと」。

文学座で研究生、研修生を経て、準座員から座員へ。どこか飄々とふり返る長谷川さんの口調は覚悟や決断の“重み”を感じさせない。不安はなかったのだろうか?
「ありましたよ、もちろん(笑)。
でも30までは好きなことやろうと思って腹決めて入りました。2年目に研修生に上がって、どこまでやれるか分からないけど、ひとつひとつがいい経験になるから、これを仕事にできるように頑張ろうって思っていたときに、ある外国人の演出家のワークショップで準主演の役柄をいただけたんです。そうしたらその公演を見ていた方から別の話をいただいて、そうした繰り返しがつながっていったんです」。
最初に決断し、飛び込んだからこそいまがあるわけだが、その決断の淵でこの世界を諦めていく人の方が圧倒的に多数であるのも事実だ。

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