くらし情報『長谷川博己インタビュー 役とともに変化していく自分、素顔は「ない」』

2011年9月22日 20:00

長谷川博己インタビュー 役とともに変化していく自分、素顔は「ない」

大石(静/脚本)さんが(男を)崩したいのかな、と。儚く崩れていくものを求められているのかなと思いました」。

哀しく堕ちていく男――。長谷川さんはそんな行の姿に「男たちへのメッセージを感じた」とも言う。
「実際に演じているときは意識しなかったんですが、観終わって感じましたね。脆さがあると言いましたが、それでも行は愛する女性のために突き進んだ。こうと決めたら動じない、全てが真っ直ぐなんです。それは儚いし、哀しいことではあるけれど、でも信念は突き通したと思う。
いまの時代、そういう潔さを持って貫く行のような男はなかなかいないですよね。『男たち、もっとしっかりしろよ』という思いが込められているのかなと思ったんです。特にるいの笑顔を見たときにね」。

演じる上でここまで深く役柄の心情、内面を読み取る一方で、役柄から離れた素の“長谷川博己”について尋ねると「素というものが自分にはないんです。役によって変わっていきたいですね」とこともなげに語る。「分からない」ではなく「ない」というのが興味深いが…。「毎回、演じた役に引きずられますし、それが自分の経験にもなってる。役として演じつつも演技じゃないんですよね。

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