劇団ひとり&鈴木福インタビュー “ペンギン親子”を演じたふたりが憧れる人物とは?
劇団ひとり:僕は最初はお父さんっぽく、優しい感じでやろうと思ったんですが、演出の方から「お父さんはお父さんでも、そんなにちゃんとお父さんをできてないのがマンブルだ」と言われたので、いかにも“お父さん”という感じにならないようにしました。まだお父さんになれてないんですよね、マンブルって。だから、どちらかというとお兄さんぽい感じでやりましたね。
歌とダンスが何よりも大切な皇帝ランドで、一番のダンスの腕を誇るマンブルだが、息子のエリックはというと、なぜみんながビートを踊るのか理由がわからない。そして純粋だからこそ、空飛ぶペンギン・スヴェンの姿を見て自分も飛べるのでは、と夢を抱いていく。
福:エリックが「望みがあればひたすら願い、ひたすら願えばそれは叶う」と言うセリフが好きです。エリックはスヴェンに憧れていて、魚に乗ってひゅーんってパタパタってやって飛ぼうとするんだけど、全然飛べなくって。パパに危ないって言われるんだけど、それを聞かないで「パパ、僕飛んだよ!」って飛ぶシーンがあるんですけど、その次にこのセリフを言うんです。
劇団ひとり:そう、その後にマンブルがエリックに「ペンギンは飛べないんだ」