【シネマモード】クールビューティが魅せる、最上の美に惚れる『ミラノ、愛に生きる』
(Photo:cinemacafe.net)
“女が憧れる女”っていますよね。仲良くなりたいとか、あんな風になりたいとか、そんな単純な話ではなく、とにかく惚れ惚れするほどカッコイイ女。私にとって、ティルダ・スウィントンもその一人。クールビューティの代表格で、ちょっと怖そう。男に対しても、女に対してもまったく媚がない。面白くなければ笑わない。でも、その様子はエ○カ様みたいに不躾な感じでは決してなく、極めてエレガントです。もちろん仕事についても、役選びの渋さといったら映画好きにはたまりません。
『カラヴァッジオ』『エドワードII』『オルランド』『BLUE』『ザ・ビーチ』『アダプテーション』『サムサッカー』『ブロークン・フラワーズ』『フィクサー』、そして『ナルニア国物語』シリーズ。いずれも作家性の際立つ作品ばかり。役柄を思い出しても、実に癖のあるものばかり。そのおかげで、登場するだけで場面が引き締まり、緊張感があふれ出す。
アンジェリー・ジョリーのクールさとはひと味違い、彼女にはノーブル&インテリの香りが漂います。それもそのはず、スコットランドの名家出身で、ケンブリッジ大学卒業後はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで演技を学んだサラブレッド。