くらし情報『【シネマモード】『ヤング≒アダルト』に見る、「ギャップのある女」』

【シネマモード】『ヤング≒アダルト』に見る、「ギャップのある女」

分かりやすいのは、最も輝いていた時代のヘア、メイク、ファッションをそのまま継続している人。そういう人はきっと、人間は年を経れば似合うものが変わるということを受け入れられずにいるでしょう。そういう人を目にしたとき、残念な気持ちになるものですが、これは見た目に限ったことではないのです。

メイビスの場合、残念なのは圧倒的に内面です。彼女には大人なら当然持っていて良いはずの客観性や良識のかけらもなし。周囲のことなどお構いなし。大人が客観性を失ったら単に、歳をとった子供でしかありません。さらに彼女の不幸は、過去ばかりを見て、現在ある可能性を手にできないところ。
10代の頃と、30代になったいまでは、可能性に違いがあるはず。10代には戻れなくても、30代だからできることがあるし、過去があるからいま手にできる幸せもあるということを見逃してしまっているのです。ただ、彼女のように極端な行動に走らなくても、同じようなことを思ってしまった経験を持つ人は少なくないのでは?自分を振ってほかの女性と結婚した元カレは、自分と一緒になったほうが絶対に幸せだったはずだと思ったことは?田舎に残り早くに結婚した子持ちの友人よりも、都会で一人暮らしする私のほうが断然エキサイティングな生活を送っていると意味もなく優越感に浸ったりしたことは?
大人になれば、価値観、幸せの尺度は人それぞれなのだと理解できるもの。

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