くらし情報『『ファミリー・ツリー』ジョージ・クルーニー 等身大の“ダディ”役への挑戦、そして発見』

2012年5月17日 08:22

『ファミリー・ツリー』ジョージ・クルーニー 等身大の“ダディ”役への挑戦、そして発見

(ロバート・)レッドフォードが『普通の人々』(’80)について話していたことで覚えてるんだけど、彼は『あの作品の登場人物たち、あの家族は何事もなくうまくいっていた』と言うんだ。夫婦の関係は冷え切っているとはいえ(表面上は)何もかも順調だったはずが、途中で悲惨な出来事が起こる。こういう考えが好きなんだ。(本作では)人生の過程で、子供たちは失敗し、妻が煙草を吸って酒を飲み浮気をしていたとしても、彼はそんなことになっているとは全く気づいていない。でも、ある事件が起きて、この男は自分がいままで主張してきたものを全部失ったことを認めざるを得なくなる。彼には人を“見抜く”力がないんだ。僕がいつも演じるキャラクターはしっかりした人物で、徐々に心を失っていることに気づくけど、今回の役は心を失ってはいないが、優しい男。ただ認識が甘い。
監督ともずいぶん話し合ったんだけど、(必要なのは)許すこと、受け入れること。妻を許すとか彼女がやったことを許すというだけではなくてね。人としての失敗を許すということ。こういう考えがあるから、この役は面白いと思ったんだよ」。

役に対する冷静かつ愛情深い分析を見せるジョージだが、同時に「この作品は“エモーショナルなこと”だけじゃなくて、“家族”という要素と深く結びついているから難しかった。

新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.