くらし情報『『MY HOUSE』堤幸彦監督インタビュー 「自分の棺桶に入れる映画を作りたかった」』

2012年5月25日 14:59

『MY HOUSE』堤幸彦監督インタビュー 「自分の棺桶に入れる映画を作りたかった」

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)


日本映画界きってのエンターテイナーは、卑下するでもなく自らを「定食屋のオヤジ」と称する。その心は「常に大盛りで和・洋・中の全てをこなし、究極のサービスを提供する」というもの。その言葉通り、堤幸彦は『20世紀少年』などの漫画原作から『SPEC』など人気TVドラマの劇場版、『明日の記憶』といった人間ドラマまで幅広い作品を手がけてきた。そう考えれば彼がシリアスなモノクロ作品を撮っても不思議はない。だがそれでも、まもなく公開となる『MY HOUSE』はやはり彼のフィルモグラフィーの中でも異色作である。いや、作品のテイスト以前に堤監督自身の本作にかける特別な思いがあることがひしひしと伝わってくるのだ。故郷・名古屋を舞台に製作され、構想から5年をかけて完成にこぎつけた本作の何が特別なのか?堤監督に話を聞いた。

空き缶を介して交錯する“食物連鎖的”な物語

きっかけとなったのは建築家の坂口恭平が週刊誌に寄せたある記事(後に書籍として刊行)。
そこには隅田川の河川敷という都会の“一等地”で工夫を重ねて全くお金をかけることなく暮らす路上生活者の様子が書かれていた。

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