くらし情報『『MY HOUSE』堤幸彦監督インタビュー 「自分の棺桶に入れる映画を作りたかった」』

2012年5月25日 14:59

『MY HOUSE』堤幸彦監督インタビュー 「自分の棺桶に入れる映画を作りたかった」

ここ数年の間で、かつて中退した大学に復学し「地理」を学びフィールドワークを楽しみ、一方で「地域振興」をテーマに故郷・愛知の大学の客員教授として教鞭を取り、その延長で愛知県の高浜市で市民だけを起用した映画作りを行なっている。美大に進学することも企んでいるそうで、そうした一つ一つが「知らないことばかりで楽しくて仕方がない」と子供のような笑みを浮かべる。
「1円にもならないんですけどね(笑)。そういうことが50を過ぎて自然とできるようになりました。40代まではそういうことは時間を無駄遣いしてるような気がして、ひそやかに本を読むくらいにとどめていたんですが、50を過ぎて急に『アイスランド行きたい!』と思って行ったり、ネパールに行ってみたり。悔いなく死にたいと思って、人間ってそういう動きになっていくのかもしれません」。

たびたび、監督の口からは、自らの残りの人生を意識した言葉が漏れる。昨年の12月には、堤監督が初めて劇場映画のメガホンを握ったオムニバス映画『バカヤロー! 私、怒ってます』(’88)で製作総指揮を務めた森田芳光監督が61歳の若さでこの世を去った。
多いときで年に3本、4本と作品が公開されることもある日本映画界でも稀有な多作監督と言える堤監督だが、森田監督の早すぎる死が「撮れる時に撮りたい」

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